タバコ、ベランダや外・換気扇の所で吸っていれば大丈夫と思っていませんか?

jinchouge

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鍼灸師、自己肯定感アップカウンセラー、ダイエットインストラクター、マタニティーフードアドバイザー

豪雪地帯の田舎で鍼灸院を経営しています。

みんなが自分を大事にして、楽しい人生を送ってほしいというのが、一番の願いです。
そのためのヒントが見つかりますように。

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そんなことをしても、まったく意味がありません。

子供や妊婦がいる部屋、その近くでタバコを吸うのは言語道断ですが、

気を使って外などで吸ってみても、空気清浄機を使っても、まったくの無意味なのです。

タバコの煙は、主流煙・副流煙・呼出煙の3つに分けられます。

副流煙の方が主流煙より、含まれる有害化学物質の濃度が濃いということは多く知られていると思いますが、

喫煙者の吐く息からも、有害物質が放出されているということはご存知ですか?

それが、あまり聞き慣れない呼出煙というものです。

例えば、煙中の有害物質の一つである一酸化炭素は、タバコを吸ってから最低8時間は喫煙者の吐く息から放出され続けているそうです。

最低8時間ですよ?

これだけでも外で吸っても意味がないというのは、おわかりいただけますよね。

外でタバコを吸って戻ってきて、赤ちゃんを抱っこして話し掛けようもんなら、

赤ちゃんにタバコの煙を直接吹きかけているようなもんです。

着ている服や髪の毛、手などにも有害物質は付いています。これは、三次喫煙や残留受動喫煙とも呼ばれています。

部屋で吸えば、壁やカーテンなどにも付着し、有害物質を放出し続けます。

空気清浄機が処理できるのは、粒子成分のみ。臭いは消せるかもしれませんが、副流煙とその中に含まれる有害物質は約97%がガス成分であるため、取り除くことが困難です。

外の喫煙所で吸っても、無風の状態でも最低7m先まで有害物質は届きます。

タバコの煙は、目に見える部分が1割程度、見えない部分が9割を占めています。

そのため非喫煙者は、知らない間に空気と一緒に有害物質を肺の奥まで吸い込んでしまっています。

iQOSなどに変えても無駄です。

加熱式タバコとか電子タバコとかいうものは、ただ煙が出ていないか見えにくい、臭いにくいというだけです。

タバコの煙や臭いが届いてないからいいだろうでは、済まされません。

妊活中や妊婦、子供がいる場合は特に、禁煙した方が良いです。

当たり前の事なのですが、残念ながら喫煙者には理解を得るのが難しいと感じます。

親は誰しも、子供には五体満足で生まれてきて、健康に育って欲しいと思うものではないのでしょうか?

子供が障害を持って生まれたり、病気になってしまったら、育てるのが大変ですし、医療費もかかります。

何より、子供自身が大変な思いをするのはつらくないですか?

子供が大切ではありませんか?

まず、喫煙(受動喫煙)は不妊症の原因になります。

遺伝子に影響を与えるわけですから、精子の奇形や運動率の低下、卵子の老化などが挙げられますし、妊娠したとしても、染色体異常や奇形、流産などにもつながります。

喫煙の被害は子供ができる前に始まっているわけですから、子供ができたらやめるでは遅いのです。

次に、妊婦が喫煙(受動喫煙)すると、臍帯や胎児の血管も収縮し、胎児への血流量が減少するため、胎児は酸欠状態になり、栄養もきちんと運ばれません。子供に十分な食事を与えていないのと同じです。

それにより、胎児の発育・発達が遅れ、流産や死産、早産、先天性異常、奇形、形成不全などが起こります。

産後では乳幼児突然死症候群や小児がんのリスクが高くなり、

低身長や低体重、知的発達の遅れ、発達障害、知能の低下、喘息、肺炎、中耳炎、キレやすい、犯罪者になるなど様々な影響を与えます。

発達障害や知的発達の遅れ、知能の低下は、子供が大人になった時に、大変な思いや生きづらさを感じ、自立も難しくなるかもしれません。

発育・発達の遅れや病気は、その後の子供の受動喫煙でも起こります。

特に発育・発達の遅れは虐待された子供に起こる症状と非常に似ています。

監督・責任者である親が、子供の健康や成長を著しく害しておいて、対処(禁煙)しないわけですから、喫煙も間違いなく虐待です。

さらに、親が吸っていると子供のタバコに対する抵抗感は低くなり、子供も吸い始める可能性が高くなります。

子供は親の背中を見て育ちます。親が吸っているのだから、別に吸ってもいいものという認識をしてしまうのでしょう。

もしくは、成長の過程で知的発達が遅れ、タバコが良くないものという判断をする能力や理解する能力に欠けてしまっているという可能性もあります。

親から子へ、子から孫へ、その他の虐待と同じように、喫煙も連鎖するというわけです。

また、児童虐待をする人の多くは喫煙者であり、虐待された子供の約半数は発達障害があると言われています。

発達障害があると、いわゆる「育てにくい子」ということになります。育てにくいために、虐待につながるケースがあるということです。

喫煙自体が虐待ですが、喫煙によりその他の虐待にもつながるということです。

虐待をしている親自身も、発達障害や知能が低下している可能性があります。

軽い気持ちで吸っているタバコが、子供を死なせるほどの虐待を生んでいると言っても過言ではありません。

タバコ吸ったくらいで死なないでしょとか思ったら大間違いです。

タバコは様々な形で死をもたらすのです。

自分さえ良ければいいですか?

自分は良くても、子供はどうですか?子供は、逃れられません。

少し大きくなって、学校の授業でタバコの害を知って、自分は大切にされていないと感じるかもしれません。

もしお父さんやお母さんがガンになったら、子供は悲しみます。

その後の生活費や教育費もどうしますか?どうでもいいですか?

喫煙者の多くは、喫煙を虐待だと思っていないと思いますが、知らず知らずのうちに虐待してしまっていたとすると…どうですか?

たとえ虐待だと知らなかった場合でも、周りからどう見られているかというと、「子供がいるのにタバコ吸って、子供がかわいそう」です。

相手が大人でも、非喫煙者がいるところでは吸うべきではありません。

「一応吸っていいか聞くし、相手もいいよと言ったから。」ではありません。

たとえイヤでも、イヤとは言いにくいだけです。

好きな異性や先輩が吸っていれば、なおのことイヤとは言いづらいと思います。

もしイヤと言えばどうなりますか?

あからさまに嫌な顔をしたり、イライラしたり、逆ギレしたりしませんか?

吸っていいか聞くのは、気を使っているふりをして、結局イヤとは言わせない嫌なやり方です。

これは、喫煙者が偉そうに上から目線で「もちろん吸っていいよね」と言っているようにさえ聞こえます。

逆に非喫煙者に気を使わせているわけです。

「タバコ吸う?」という感じの聞き方をして、相手が「吸わない」と言えば、喫煙者も吸わない。これが好ましいと思います。

非喫煙者にとってタバコは、とても迷惑で、嫌がらせを受けているようなものです。

非喫煙者が家族や友人、同僚であれば、喫煙者はその人達を大切にしていないということになります。

その友人や同僚に子供がいれば、その子供達にも三次喫煙の危害が及びます。

喫煙者は、非喫煙者である家族や友人、同僚にずっと嫌がらせをし続けているのです。

スモークハラスメントですね。(電子タバコなどが出てきているので、タバコハラスメントと言っても良い気もしますが。)

タバコに含まれる有害物質を見てみてください。(※)

これはほんの一部ですが、喫煙者は喫煙によって、周りの人に毎日少しずつ毒を盛っているということになります。

これは昔の、殿様に少しずつ毒を盛って殺すという手法みたいですね。

今の時代、「タバコ吸っててかっこいい」なんて思う人、いますか?

吸っている本人たちだけだと思います。

「タバコ=大人、かっこいい」なんていう時代はだいぶ前に終わりました。

いつだか、CMで舘ひろしさんもそんなようなことを言っていたような気がします。

喫煙者は、もはや化石、または裸の王様と言ってもいいかもしれません。

では、禁煙するにはどうしたら良いでしょうか。

禁煙するには、まず自分で止めようとするより、最初から禁煙外来へ行っても良いと思います。

未成年から吸い始めた場合は、吸っている期間が短くても、本数が少なくても、急速にニコチン依存症に陥ります。

未成年から吸っているという人や、タバコがやめられない人はニコチン依存症である可能性が高いですから、依存症を治すには病院へ行った方が良いのです。

上記に当てはまらなくても、サポートを受けた方が禁煙しやすいと思います。

禁煙外来に行くことは、恥ずかしいことではありません。

意思が弱いといわけでもありません。

ニコチンの依存性はアルコールよりはるかに高く、ヘロインやコカインと同等だそうです。

「ピエール瀧が逮捕された」と傍観者でいる場合ではありません。

違法かどうかの問題でもありません。

依存症の場合は特に、自分の意思だけで禁煙することは非常に難しくなります。

禁煙外来に行くということは、どうしてもやめたいという強い意志の表れだと思います。

中途半端にiQOSなどにするのは、無しです。

やるんだったら一気にやりましょう。

そして、家族全員(おじいちゃん、おばあちゃん、同居している人すべて)の禁煙が必要であり、禁煙には周囲の協力も必要です。

喫煙者を追い詰めたり、ただ「やめろ」「やめて」と言うだけでなく、家族みんなで協力した方が頑張れると思います。

町内の集まりや会社の飲み会、喫煙の誘惑は沢山あります。

周りが吸っていれば、せっかく自分が我慢しても副流煙を吸ってしまいますし、お酒が入れば吸いたくなることもあるでしょう。

できればそういう席では全面禁煙にするべきなのですが、なかなか難しいのが現状ではないでしょうか。

最初が大変ですから、断れる飲み会などは断った方が良いです。

禁煙宣言する、禁煙誓約書を書く、やめたい家族や友達と禁煙協定を結んで一緒に取り組むなどして、周りの人と協力し合うと良いと思います。

先日、子供のいる車内で、窓をちょっと開けたくらいにしてタバコを吸っているお父さん「らしき人」を見かけました。

子供の遊ぶ公園で吸っている男性を見かけたこともあります。きっと家では吸えないからなのでしょう。

だからと言って、子供が遊んでいる公園で吸うというのは、良識ある人のすることではありませんよね。

その時は「タバコ臭いからあっちで遊ぼう」と、そこからなるべく離れたところへ子供を連れて行き遊びました。

そんなお父さん「らしき人」たちと、子供のために禁煙外来に行ってまでもやめたいというお父さん・お母さん、どちらがいいですか?どちらがかっこいいですか?それは、言うまでもないですよね。

「いつでもやめられるから、今はやめない」とか、さも名言ぽいわけのわからないことを言っている人、いつでもやめられるなら、今すぐやめられますよね?

「タバコをやめないのは、タバコが好きだからだ!タバコ愛だ!」とか言っている人、

それはただの依存症です。目を覚ましましょう。

吸う人も吸わない人も、皆さんに、親である人は特に「喫煙は虐待である」「自分は親である」という認識と自覚を持っていただきたいと思います。

大げさに言っているわけではありません。

事実から目をそらして喫煙を正当化しようとするのは、もうやめませんか?

※タバコの煙に含まれる主な有害物質:

ニコチン、タール、一酸化炭素、アセトン、ブタン、ヒ素、カドミウム、トルエン、アンモニア、ホルムアルデヒド、ダイオキシンetc・・・

ニコチン:

ニコチンの毒性は青酸カリを上回り、タバコ1本分のニコチン(6~7mg)で、子供の致死量に達する。

一酸化炭素:

不完全燃焼によって発生する。酸欠になり、最悪の場合死に至る。一酸化炭素中毒は練炭自殺、排気ガス自殺、ガス漏れ事故などの死因。

ヒ素:

和歌山毒物カレー事件に混入されていた毒物。亜ヒ酸。食中毒のような症状や意識障害、脱力、痙攣、臓器障害などを引き起こし、最悪の場合死に至る。

トルエン:

シンナーの主成分。中枢神経に影響を及ぼし、判断力の低下や歩行障害、意識消失、肺炎、不整脈、腎不全、肝障害などを引き起こし、最悪の場合死に至る。

堂々とシンナーをプカプカ吸っている大人達・・・ゾッとします。

ホルムアルデヒド:

呼吸器系、目や喉のなどの炎症を引き起こす。シックハウス症候群の原因のひとつ。

タバコの煙に含まれる化学物質約4000種類のうち、200種類以上が有害物質で、発がん性物質は50種類以上あるそうです。

こんないいものを見つけました。とてもわかりやすくまとめてあります。

禁煙したい・禁煙してほしいという方は、こういったものをプリントアウトして、目につくところに貼って視覚化するのも良いと思います。

「不妊治療は禁煙から!」

http://square.umin.ac.jp/nosmoke/material/TS_infertility.pdf

「ニコチン依存症の仕組みを知って禁煙を」

http://square.umin.ac.jp/nosmoke/material/TS_ND.pdf

「酒席での対処法~禁煙継続のために~」

http://square.umin.ac.jp/nosmoke/material/TS_drink.pdf

(くまもと禁煙推進フォーラム:http://square.umin.ac.jp/nosmoke/index.html

「タバコは害のかたまりです」

http://www.ibmjapankenpo.jp/contents/myhealth/files/kikan/74/p13.pdf

きんえんポケットブック

http://www.nosmoke55.jp/action/kinenpocketbook.pdf

参考・参照URL:

亀田グループポータル・医療ポータルサイト:禁煙(なぜ禁煙が必要なの?)

http://www.kameda.com/patient/topic/nonsmoking/index.html

日本医師会・受動喫煙のリスク「禁煙は愛」:https://www.med.or.jp/forest/kinen/risk/,ニコチン依存症https://www.med.or.jp/forest/kinen/medical/

日本肺癌学会https://www.haigan.gr.jp/uploads/files/photos/436.pdf

「妊娠中の喫煙は胎児虐待です」http://www1.ehime.med.or.jp/epa/tobacco/pregnantx.htm

禁煙応援サイト:「もうやめよう!そのタバコ」タバコの有害な煙は空気清浄機でも対処が困難https://kinenouen.acolife.info/entry59.html

MEdical notehttps://medicalnote.jp/diseases/急性ヒ素中毒,https://medicalnote.jp/diseases/トルエン中毒・シンナー中毒

禁煙推進委員会:タバコの依存症http://www.j-circ.or.jp/kinen/iryokankei/izonsyo.htm

なぜ未成年がタバコを吸ってはいけないのか:

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/14010.pdf

くまもと禁煙推進推進フォーラム:http://square.umin.ac.jp/nosmoke/nd.html

タバコ、室内や服の付着物が強力な発がん性物質放出!受動喫煙の数十倍、数カ月も放出https://biz-journal.jp/i/amp/2016/06/post_15532.html

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豪雪地帯の田舎で鍼灸院を経営しています。

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そのためのヒントが見つかりますように。

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